ランプ制作のすすめ(アップルブロッサム)3
日中ぽかぽかと暖かい日が増えてきて春めいてきましたね。
花粉がなければ素敵なのに(*'ω'*)
さて今回はランプ制作のすすめ、3回目となります。ランプ完成まで一気にいきます!
花びら
前回は花芯まで進めてようやく花びらか、といったところまで紹介しました。まあ前回のサムネイル画像からでも白のガラスを選択していることはバレバレでしたが(^-^;)
その白のガラスを使用して埋めたのが上の画像です。型紙に同封されている資料にあったサンプルカラーのほんのり白とピンクが混じりあったようなガラスも使いたかったのですが、今回は白でいこうかなとなりました。
使用した白はヤカゲニー社のリングモトルガラス、UG1000HSです。
自己満足のトライとして花びらが密集している箇所はノーマルフォイルとブラックフォイルの2種類を使って変化をつけてみました。前面の花にはノーマルフォイル、奥の花にはブラックフォイルといった具合です。
トライの結論だけいうと灯りを付けていない時には変化は分かりますけど点灯時にはほぼ分からない感じです。まあいいのですよ(笑
仮止め作業とモールドから外す工程
仮止めに関しては以前フローラルデザインのステンドグラスランプ作り3の記事で自分の考え方とやり方を書いているので今回はさらっといきます。
隣接するピースを仮止めする際は中心を軽く押さえその間を仮止めしていく感じです。軍手は画像ではしていませんがやってくださいね(^-^;)
全体的に仮止めが終わったら強度を上げるため交差している箇所を埋めていきます。これはモールドからランプシェードをはずすために必要な強度を作るため、外した後形崩れをおこしにくくするための作業です。
ワーデンのモールドにダメージを負っても良いならばそのまま表面のハンダを仕上げてもいいですね。
仮止めが終わったので水に浸けます。モールドに貼り付けた型紙と両面テープをしっかりと濡らすためです。洗剤を使って洗っても大丈夫ですが銅テープがスポンジ等にひっかけて剥がれたりしないように注意が必要です。
画像では片手ですが両手で画像のように指をかけ親指でモールド上部を押し込むように力を加えます。
ぐっ、ぐっと手ごたえを確認しつつ行い、必要ならもう少し水に浸けておきます。
モールドからランプシェードを外すことが出来たらランプに付いている両面テープと型紙は剥がすのですが少し注意が必要です。補強の施されていないランプは形崩れを起こすことがあります。
優先すべきは両面テープや図面を剥がすことではなく、ハンダを盛ることでもなく補強です。
といってもこのサイズのランプだと自重も大したことはないので大丈夫なのですが大きいサイズのランプだと画像のように置くのは危険です。なんとなく覚えておくとよいですね。
補強、銅線
色々する前に補強を行っておきます。手軽な補強材としてホームセンター等で売っている銅線を使用します。今回使用したのは1.6mmの銅線ですが1.2mm、もしくは2mmのものでも構いません。細いほうが加工しやすいですが強度はなくなっていきます。
ランプシェードの底に這わせていきます。ランプの底は直径約18cmほどなので銅線を20cm弱のリング状にしておくと作業がしやすいです。
適当にハンダ付けをしてスタート位置を安定させます。
銅線を引っ張って無理に銅テープに力を加えないようにそっと銅線を這わせハンダで止めていきます。一周ぐるっと回せたらニッパーで余分な銅線を切り落とします。
銅線と銅テープをなじませていきます。裏、表、調整といった流れを繰り返し整えていきます。これで底の処理は一旦終了でランプの完成間際にまた整えるくらいです。
オデッセイ製のモールドだとオプションパーツでリムと呼ばれる真鍮製のリングがあります。底に這わせた銅線と用途は一緒でランプの形崩れを防ぐ優秀な補強材となります。
ランプ上部の処理も行います。ランプ上部には真鍮キャップを直接付けてしまっても良かったのですが(真鍮キャップ自体が補強材となる)、真鍮キャップを底上げした上で固定をしたかったため、まず上部口まわりに銅線を這わせました。
ランプをひっくり返し水平を作ったうえで銅線を固定。
隙間を埋めて整え、のちにキャップを上にのせ一体化させます。大きなランプだとまた別の補強が必要となることありますがこのサイズのランプだとこれくらいで十分です。
ハンダ処理、キャップ処理、完成まで
補強処理が終わったので一度裏面の両面テープをしっかりと取り、裏面のハンダ作業、次に表面のハンダ作業と進めていきました。
表面のハンダ作業は水平作りが一番大事です。常に水平を作り続ける必要があるため左手で持ちながらずっとコントロールしておりました。正直あまりお勧めできるやり方ではないです(^-^;)
重いし…
簡易のやり方としては、いい大きさの段ボールにいらないタオルを詰めてこまめに調整という形でいいですね。
ハンダ作業が大体終わったのでキャップの処理をします。キャップをコテで温めフラックスを塗りハンダを薄くのばしてメッキ状にします。
キャップを取り付けます。位置を調整しはんだ付け。
あとは全体のチェックを行い気になるところを直してしっかりと洗浄を行います。
パティーナ処理とワックス処理を行います。
適当なベースに合わせて完成です!ちなみにこちらのベースはスタンド型ランプベース KSL-10です。電球はE17(電球口元の金具サイズの規格)、25W~40Wくらいが良いでしょうか。7cm弱のミニクリプトン球あたりがギリギリ入ると思います。
私はとりあえず25Wの丸いクリア電球をつけています(家にあったので)。シャンデリア球のようなちょっと長めの7cmを超える電球は入らないのですよね…。
完成して灯りを点けてみた結果、なんとなく思っていた雰囲気どうりでしたがやっぱりほっとしますね。目標の完成イメージを「ランプ用ガラスを使って落ち着いた感じの風合いがでればいいな」としておりましたが大体いけたんじゃないかなと思っています。
以上で3回にわたって掲載したランプ制作のすすめ(アップルブロッサム)編は終わりとなります。まとめた作業工程を書かせていただきましたが文字として書くことでなんとなくでやっていたことが少し整理ができたように思えます。
意味が分からないことや分かりにくい表現があったと思いますが皆さんの制作に、心に響くものがあれば幸いです。
それではお読みいただきありがとうございました(*^-^*)