フローラルデザインのステンドグラスランプ作り3
フローラルデザインのランプ制作完結編です!
まあ完成したので過程を追ってみようかとおもいます(笑
前回はすべてのピースが埋まってテープが巻き終わった状態で終了しました。ちなみに銅テープは細めの5/32をベースとして巻いております。厳しいのだけ3/16を使った感じでしょうか。
はんだごての電源を入れてはんだ付けの作業に入っていきます。小さいランプといえど半日以上はんだ作業をしておりました。まずは仮止め作業から入ります。
仮止め作業を流れ作業のようにやらず、ピースが浮いてたりしないように丁寧に指でそっと押さえてはんだで止めていきます。この仮止め作業はランプの形を作る重要作業になります。
1回目の仮止め作業が終わったら2回目の仮止め作業を行います。どういうことかというと、先ほどの仮止め作業はランプの形を整えるために行っていましたが今から行う仮止め作業は強度を上げる仮止め作業になります。
この強度をあげる仮止め作業はモールドからランプを外す際、またははんだ付けを行うときの形崩れを少しでも減らすために行うものです。
とっていっても特に難しいことをするわけでもなく銅テープのラインのT字や十字の箇所にはんだを付けていくだけです。交差しているラインの箇所ですね。これを全体に行うことで強度が跳ね上がります。
表面のはんだをすればいいのでは?と思う人もいるでしょう。実際行ってもいいですがこのワーデンのモールドは下地図面を張り替えることで違うパターンも楽しめるといったことができるのですが、はんだをすると結構なダメージを負うため、モールドをつけたままのはんだ付けの盛り上げ作業はお勧めしません。
うちは教室もやっておりますのでモールドを大事に使っていただくために、モールドから外してからはんだを盛ってもらっています。
仮止め作業が終わったら水もしくはぬるま湯と軽く洗剤を入れ、下地図面に水分を含ませるため少し置いておきます。
親指はモールドの上、小指から人差し指まではランプの縁に指をかけてじわじわと力を込めていきます。ちょっとカメラの都合上片手のイメージだけになりますがこんな感じで外します。
ランプの裏地の両面テープをはがしておきます。あとモールドも綺麗にしておくといいでしょう。ランプも雰囲気が見えてきてワクワクします。
はんだ作業を行う際、ランプを色々な向きに寝かしたりするので少しでも強度を上げておきます。このサイズのランプシェードだと縁の処理とキャップをつけるだけでかなり頑丈になります。
このような形状の縁の場合、細い銅線を這わせて強度を作ります。ちなみに今回使っている銅線の太さは0.8mmです。『銅線を這わせる』、『仮止めを行う』を繰り返し行いぐるっと一周します。
ちなみにワイヤーがうまくいかなかったら一回切ってしまっても問題ありません。本体の銅テープは破れやすいのでなるべく力がかからないように気を付けます。
キャップをはんだでコーティングしておきます。たっぷりフラックスを塗ってはんだを薄くのばしていきます。当然とても熱くなるため火傷には注意をしてください。
セロハンテープで"渡し"を作り位置調整をして仮止めをします。"渡し"についてよくわからなければ小物作りの記事など参考にしてもらうといいかなと思います。
キャップとランプとの隙間ははんだで埋めておきます。
強度ができたら裏面からはんだをします。左手で水平を作りながらはんだをのばしていきます。左手でやりにくいならば小さな段ボールにタオル等を入れて角度を調整するとよいでしょう。
裏面が終わったので表面のはんだ作業に入ります。表面の水平作りも僕は左手で行いました。これくらいのサイズのランプだとそのほうが楽ちんなんですよね…。慣れない方は段ボールとタオルでやるといいかなと思います。
辺を盛ってから交差する箇所を修正。ひたすらこれの繰り返しです。僕は一度やった箇所はもうやりたくないので1辺ずつ仕上げのつもりで進めていきます。
表面のはんだが終わったら先ほど適当にすませていた縁を整えます。ぼこっとしていいのでなるべく丸みができるように仕上げていきます。正直難しいです。コツとしては熱をいれすぎないよう作業をすることでしょうか。
はんだ作業が終わったので綺麗に洗浄をして黒染めをしました。あとワックスを塗って完成となります。
そして用意をしていたベースと合わせて完成。わくわくしながら点灯式です。やはりこの瞬間がランプ制作で一番楽しみですね。良くも悪くもああこうなるんだなーとか思ったり反省したりするんですよね。
背景がレースのように透けるので白熱球は25Wのものをチョイス。あとギャラリーに載せるように綺麗な写真が取れたらいいかなと思います。それではフローラルデザインのティファニーランプ制作はこれにて終了です!お疲れ様でしたペコリ