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 W3-Stained Glass

ガラスのカット ~ ガラスカットと研磨 ~

ガラスカッターについて

ガラスカッターと作業板
ガラスカッターと作業板

『ガラスカット』は文字どうり、ガラスを切る作業の事です。

ガラスカッター(オイルカッター)で切れ目(スコアと呼ぶ)を入れて道具、または手でガラスを割ります。画像と文章だけではつかみにくい感覚もありますが、作業を繰り返し経験を積むことが大事です。

自宅でのガラスカットは家庭環境によっては行うことが一番難しい工程になります。怪我のないように作業後はしっかりとお掃除をしておきましょう。

初級者お勧めの道具3でも書いておりますが当工房ではカッターの中にオイルをいれていないです。小瓶などにミシンオイルを含ませたスポンジにちょいちょいとつけて行っております。もちろん自動的にオイルが出てくるほうが楽ですのでお好みでよいと思います。

ガラスカッターは利き手でペンを持つように握り、もう片方の手で荷重をコントロールする

ガラスカッターの持ち方

どういうことかというと空いてる手で柄の部分を軽く被せるようにもったり

ガラスカッターの持ち方

荷重も加えつつ刃先のコントロールを優先するような持ち方だったり

ガラスカッターの持ち方

とりあえずフォームを作ってみて、ピンと来たほうで作業を行えばいいでしょう。正直しっかりとガラスカットができていればフォーム自体はさほど重要ではありません。

切る前にオイルをつけてガラスを切ってみましょう

刃先がなるべく斜めになったりしないようにまっすぐを心掛け、荷重をかつつけローラーを転がすと「チー」っという音とともにガラスに傷が入っていきます。

ガラスのスコア
スコアを入れたガラス

傷を入れることをスコアを入れるといいます。画像でもラインが入っていることがわかると思います。画像のスコアは少しオイルが少な目なようにみえるので、もう少しオイルをつけておいたほうがよいでしょう。オイルが少ないと綺麗に割れなくなる原因になりえるためです。

あと細かい点を述べておくと、カット終わり数ミリはほぼ切らないというか”荷重を抜く”ことを意識する必要があります。これは失敗を重ねてああそういうことを言っていたんだなと、あとで思い返してもらえればよいかと思います。

道具を使って割ってみましょう

まずはこの道具、フレッチャーグリップ(6インチ)と呼ばれる道具です。直線にいれたスコアを割る道具です。

フレッチャーグリップ
フレッチャーグリップ

フレッチャーグリップに付いている白いラインとガラスのスコアをまっすぐに合わせて握りこみます。この時あまり深くまで握らないように注意をしてください(スコアは手前からひびをのばして割っていくものです)

ガラスを割る

力をいれるとこのようにパキッと割れます。パキッと割れたものが落ちて、さらに割れるなんて笑えないことが起きないようになるべく低い位置で割るようにしましょう。

ガラスを割る

次にワニ口とよばれるこれらの道具。ガラスプライヤーともよばれています。

ガラスプライヤー

スコアラインに対して垂直にガラスをつかみ、手前からスコアのヒビを広げていくように力を加えていきます。しっかりとスコアが入っているとパキッとガラスが割れます。ガラスの持ち手は怪我をしやすいので軍手をしたほうがよいでしょう。

ガラスプライヤーで割りとる
ガラスプライヤーで割りとる

力をいれても割れてくれない場合はスコアの裏をガラスカッターの柄で少したたいてみましょう。「カンカンカン」と音がでるくらいの力で何回も繰り返し行います。

ほどほどのスコアが入っていると割りやすい程度に広がっていると思うのでもう一度ワニ口を試みます。これでまったく割れる気配がないのならばガラスカットに問題があったということでしょう。

ガラスを裏からたたく
ガラスを裏からたたく

曲線のガラスカットについて

基本的には直線のガラスカットと同じ作業ですがちょっとしたテクニックの種類が多いのが特徴でしょうか。

こういうシーンではこうする。

そういうものが多すぎて実際は言葉云々よりも経験がものをいってくることが多いです。

初級の間はゆっくりと学んでいって何がわからないか、何を知りたいのかを明確にしていずれ経験者の人からからちょっとしたコツを吸収していければいいのではないでしょうか。

追加の情報はいずれステンドグラス制作の記事を書くかもしれないのでゆっくりとお待ち頂けると幸いです(*^-^*)

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