ハンダ作業について少し
8月もあっという間。オリンピックも終わったし今度はパラリンピックですね。テレビを見だしたら止まらなくなってしまいます。
お盆もなんにもなかったせいか夏ってこんなんだったっけ…てくらい短く感じます。
しかし暑さよりも雨の多さが気になりますね…。しばらくは土砂災害に十分警戒が必要です。
さて、今日は以前にお客さんからハンダ作業の練習方法があれば紹介してほしいというような要望がありましたので少し記事にしたいと思っています。
頭の片隅にはずっと残っていたんですけど私自身が行っていた練習というのは特になかったためどうしたものかと頭が空回りしておりました(^-^;)
結局練習方法というよりもハンダが綺麗に出来るようになりたいってことだと思うので、こういうところを意識して作業を行っていけばいいんじゃないかなというポイントを紹介してみようと思います。
綺麗にしたければ丁寧に
ステンドグラスの作業を経験された方はもっと綺麗に作りたい、もっと上手になりたいとよく仰られています。
ハンダももっと綺麗に出来たらいいのにな~なんてよく聞く話ですね。
綺麗なハンダっていうのは気になる箇所の修正作業を丁寧に行った結果ですので結構地道な作業になります。わりと目にするのはぱぱーと直そうとしてハンダゴテで表面だけ撫でまわすお姿。
今回は3×3ピースのサンキャッチャーを例にハンダ作業の流れと手直しのポイントを確認してみます。
ちなみにハンダゴテは通電して時間が経過するとコテ先付近に錆のような黒い物が発生します。
温度の伝わりが悪くなるので汚れていたらその都度コテ台の付属のスポンジで綺麗にします。その日のハンダ作業が終わる時も綺麗にしておくことをお勧めします。
スポンジの水は忘れずに!
では作業を見ていきましょう。まずはフラックスを塗り、竹串等でピースの位置を調整します。よければ隣接するピースを仮止めしていきます。
仮止めが終わったらハンダを盛っていきます。下図の左矢印のハンダのラインのように一列単位で盛っていってもいいですし、右矢印のように交差する箇所までの一辺単位で盛っていっても構いません。
コテでハンダを溶かしながらゆっくり熱を加えつつスライドさせていきます。盛る量はかまぼこ型よりも少し少ないくらいでしょうか。
フラックスは綺麗にハンダを流す役目もあるのでその都度塗ってもいいくらいです。ただ水蒸気がはじけて危ないのでべちゃべちゃには塗らないでください。
下図のように変なルートというか自由にやっても構いません。個人的な好みをいえば綺麗にした箇所はさわらないつもりでやるので上だったら上を終わらすようなイメージで進めていってます。
ラインが交差する箇所は段差が出来たりシワが出来ます。作業工程としては辺が出来たら交差する箇所を整える。その繰り返しとなります。
段差やしわのある箇所にコテ先を差し込み熱を加えます。
コテ先を上にあげると今触れていた箇所が表面張力で綺麗になろうとします。同時に黄色の矢印の箇所に新たにシワが生まれました。
シワが出来た箇所にすぐにコテで触れるとラインが整いやすいので試してみてください。
次に下図のようにハンダのラインが乱れている場合の手直し例。
GIFアニメーションにしてみました。
交差中央にハンダを差し込み右→上→左→下と馴染ませてます。
平面のステンドグラスにおいてはカーブが多いお花のようなデザインでも基本的にハンダの工程や手直しの仕方は一緒です。
と簡単ですがハンデ作業について少し触れさせていただきました。参考になれば幸いです!
本当は動画のほうが分かりやすいだろうと思いましたが調べてたらちょっと大変そうだったのでそれはまたの機会ということで
それではお読みいただきありがとうございました(*^-^*)
2021/08/22