紫陽花のお休みランプ
ステンドグラスのカット済みキット、紫陽花のお休みランプのご紹介になります。
色はいずれ増やしたいと思っていますが今回はランプ用ガラスを使用したブルー系のステンドグラスで制作。
使用したブルー系のガラスはマルチカラーなのでブルーの他にホワイト、ピンク、アンバーが含まれているため一つ一つの仕上がりかたが異なるメリット?デメリット?があります。
花びら一枚一枚が味わいのある仕上がりになる半面、狙って色を調整するのは難しいのでランダムな色の配置になります
※点灯して透過することでブルーと内側の層に隠れている色合い(ピンク、ホワイト、アンバー)が混ざりあい、結果味わいのある色合いになります。
またアクセントに右側の葉にカタツムリを乗せておりますが点灯時はあまり目立たないし『つのだせ、やりだせ、めだまだせ~!』の目玉等は細かくなりすぎるのでやめておきました(^-^;)
使用ガラスのご紹介
使用したガラスはUG(ヤカゲニー)のガラスになります。
上でも言いましたがこちらのメーカーのガラス(他にもありますが)はランプ用ガラスとも呼ばれており、ライトを通して透過した色合い、ぽつぽつとした斑点模様は作品の仕上がりを味わい深いものにします。
まあランプ用ガラスといってもどうせ時間をかけてランプ制作をするならこういう綺麗なガラスを使って作る方がいいですよ~といった推奨品としての意味合いの物なので別にパネル制作や小物作りでも普通に使えます(^-^;)
カタツムリで使ったアンバーとホワイトもヤカゲニーの端材ガラスで作ったものになりますが、ガラスは極少量しか使用していないのでどんなガラスでも良かったというのが本音です。
制作工程
カット済みキットをご利用いただいている方に少しでも参考になる制作工程をお届け出来たらと思います。
こちらのキットには
- カット、研磨済みのガラスピース
- ナイトランプセット(ナイトランプ本体、5W電球、一面座金)
- 図面2枚
- 制作の手引き
- カタツムリ用銅線(処理が大変なので目はやめました)
が含まれております。
すべてのピースに銅テープを巻いていきます。巻いたら元の位置に戻す、もしくはもう一枚の図面に並べていってください。
今回見本で使用した銅テープはEB3/16、うちで標準のサイズとさせていただいているものになります。
銅テープが巻けたらハンダ作業に入ります。
フラックスを塗り位置を整えたら点付けで仮止めを行います。
カタツムリの銅線を塗っておきます。大変熱くなるので必ず軍手やラジオペンチ等を使用して火傷には注意してください。
塗れたらカタツムリのベージュのガラスと位置を合わせ付けてしまいます。また裏、側面等の処理もしてカタツムリは完成させておきます。
紫陽花本体の表面にハンダを盛っていきます。
花と花の隙間が大きい箇所は私は盛らずに凹ませるように埋めています。
仕上げ方はこうしてくださいというのは特にないので普通に盛ってもいいし、隙間を透かしたい場合は一度隙間を埋めた後で、透かしたい箇所の裏からハンダゴテを当て、柔らかくなったら"ふっ"と息を吹きかけハンダを抜きます。
当然火傷にはご注意ください。
表面を終えたら裏面、側面と作業を進めていきます。
側面は水平を意識しつつハンダをします。ぽんぽん軽く叩くようにハンダを極少量盛っていくと見栄えのよい仕上がりになると思いますが、難しいようでしたら薄く塗っておくだけでも問題ありません。
側面も終えたらあとは全体をチェックして気になる箇所を整えます。例えば軍手が引っかかる箇所等を直しておきます。
私は整えついでに紫陽花の花の中央に軽く点打ちしておきました。
点打ちのコツとしてはコテ台の濡れたスポンジでコテ先の汚れと熱をとり、ハンダを少量拾い、点打ちをしたい箇所にコテ先のほんとに尖端のみでそっと触れるといった感じでしょうか。
よかったら練習がてらチャレンジしてみてください♪
カタツムリもポイントハンダで取り付けます。
適当に位置を合わせたらハンダが付けれそうな箇所を点付けで付けるといった感じです。
ハンダ作業が大体終わったら座金とステンドグラスを取り付けます。
座金は真鍮製でハンダで付けることが可能ですが、とても熱くなるので軍手等はお忘れないようにお願いします。
座金を取り付ける位置ですが座金のラインと紫陽花の中心をなんとなく合わせていただき、まずは一点仮止めをします。
次に先ほど止めた一点を溶かさないように別の位置をさらに仮止めします。
表面はとりあえず置いといて裏面のつけやすい位置を先に止めて、最後に裏面を溶かさないように表面の真鍮箇所を整えます。
全体に熱を加えすぎると裏面のハンダが溶けてしまい、座金がぽろっと取れてしまいます。
ですので例えば右だけ熱を加える、または左だけ熱を加えるといったように冷ましつつエリアを意識して整えてみてください。
出来たらハンダ作業は終わりですので綺麗に洗浄をして任意の色合いで仕上げます。
私の見本では黒のパティーナで処理をしました。
座金の下部のリング部分はパティーナ液が付くと斑っぽくなってしまうかもしれないので、なるべくつけないように作業をしたほうが良いかもしれません。
もし汚くなった場合はスチールウール等でこすれば簡単に落ちます。
後はワックス処理も忘れずしていただき完成となります。
まとめ
ピース数が28と少し多めですが綺麗なランプになると思うので時間をかけて丁寧に作っていただければと思います。
それではお読みいただきありがとうございました(*^-^*)
2021/07/30