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 W3-Stained Glass

電気窯の故障

4月に入ってから僕の周りでトラブルが立て続けに起こっていました。その一つが長年使っていた電気窯の故障です(^-^;)

こちらの窯は城田電気炉材株式会社が製造元で販売元は相田化学工業株式会社というもの。相田化学工業さんがシルバーアクセサリーを作れる銀粘土、アートクレイシルバーで使える電気窯を城田電気炉材さんと共同開発?依頼?して作った物だと思います(違ったらごめんなさい)

電気窯の修理1

実際はアートクレイシルバーだけなく七宝焼きでもガラスフュージングでも使えるとのことで大きい電気窯を一つ持っていたものの、使い勝手が良さそうなので僕はこれを買いました。

使ってみると温度の上りがめちゃめちゃ早くてやはり使いやすく、フュージングのテスト焼成等でもとてもはかどりました。今でもちょっとしたナギット玉を焼いたりするのもほぼこちらを使用しています(大きい電気窯はほんとに時間がかかるし電気も食いそうなのであまり使っていないです…)

もう10年以上使ってる気がするし、いつまで使い続けることができるんだろうとさえ思っていましたがついに異常が発生しました。やはりいつかは壊れるものなんだなといった感じです。

昇温中に急に温度が上がらなくなり、のちに下がり始めた様子です。電源ランプやスイッチまわりも特におかしい様子はなかったので中のニクロム線のような発熱体が切れたんじゃないかなと予想しました。

電気窯の修理2

電気窯の故障の症状を調べてみたらやはりヒーター箇所が怪しいご様子。修理に出すか自分で直すか新しいものを買うかという選択。

まあ無理だったら無理でいいかと思い自分で直してみることにしました。一応第二種電気工事士の資格も持ってまして最低限のことは分かっているつもりです。が基本的に電気関係は苦手なんですよね。

とりあえずヒーター箇所のニクロム線?エレメントコイル線?の状態を見てみようということで後ろをオープン。

電気窯の修理3

銀面の金属板で覆われた箇所が炉材で石膏やら発熱体やらがあるヒーター箇所ということのようです。後ろだけじゃ取り出せないな~と思っていたら底もネジがあることに気が付いたのでそちらもオープン。

電気窯の修理4

回路が見やすくなりましたがこっちは壊れていませんよーに。無視して炉材を止めているビスだけ外します。

電気窯の修理5

ひっくり返したりしているうちになんだか錆がいっぱい出てきます…

電気窯の修理6

炉材に刺さっている温度計と電気を供給している線を外して本体から炉材を引き抜きます。

電気窯の修理7

どんどん錆が出てきます。どうやらヒーター箇所の金属板辺りからでてるようですが…

電気窯の修理8

取り出したヒーター箇所。マッフル炉と呼ばれるもののようです。ちなみにこれはカートリッジ式になっているようで交換できるような仕組みというか前提となっている感じです。修理に出すとたぶんこちらを交換してもらえるんでしょうね。

で直せるようならば発熱体のエレメントコイルを直してみようと思ったのでこちらの金属板から炉材箇所を出してみようと思いさらに分解を開始…と思ったら錆がボロボロと砂のようにこぼれ落ちてきました。この内側から出てきてたのね…。

電気窯の修理9

金属板から炉材を外そうとしましたがなんか硬くて取れないんですよね。錆が食い込んで一体化しているのかもしくはそもそも最初からくっ付いているのか。

相変わらず錆は山ほどでてきます。

電気窯の修理10

がんばって外してみます。

電気窯の修理11

おっ、外れた。エレメントコイルはどうなっている…ん~?

電気窯の修理12

どうやら石膏の中にコイルは埋まっているようですね!無理!終了!

電気窯の修理13

というわけで速攻城田電気さんにコンタクトをとってマッフル炉を送って頂けることになりました。

送料込みで3万5千円程かかりましたがこれを装着するとはほぼ新品レベルです!

電気窯の修理14

綺麗っていいな~(*'ω'*)

マッフル炉を窯本体に固定し、温度計、配線も元に戻しておきます。

電気窯の修理15

テスト昇温開始。問題なく稼働しました!というか温度が上がるのいつもよりだいぶ早い気がする…。やっぱ炉もかなり劣化していたんですね。

新品の窯は800℃で1時間ほど空焼きするそうなのでこのままやってしまいます。

電気窯の修理16

今回はスムーズに直ってよかったです。ですがマッフル炉を取り寄せたはいいけど直らずに結局新しいものを買わなくてはならなかったという未来も考えられるので本来は素直に修理に出すというのがやはりベターなんでしょうね。

それではお読みいただきありがとうございました(*^-^*)