天使のお休みランプ
天使の祈りのデザインのお休みランプキットのご紹介です。こちらは主に不透明系ガラスで制作しております。
ピース数は少な目でシンプルなデザインですが細かなパーツもあるため繊細な作業も必要になります。
こちらはカット済みキット、ステンドグラスキット(カットなし)で販売をします。
使用ガラスのご紹介
天使は不透明系ガラスを選択し背景は淡いイエローグリーンで構成しました。使用したガラスは5種類だけですので一度キットで作られた後にまた作られる機会がある場合は他のガラスで代用しやすくなっております。
では簡単に使用ガラスのご紹介。天使の髪はココモのイエロー、KO714。お肌はオーシャンサイドグラスタイルのSPF291-6S。ピンクの服はユーインガラスのJY00-900、天使の翼はココモの白とクリアのミックスのKO116。背景の淡いグリーンはウィズマーク社のイングリッシュマッフルEM-4915を使用しました。
制作工程
カット、研磨作業を終えたカット済みキットからのいくつかのポイントを説明させていただきます。
袋から出していただくと下図のような感じに図面に貼り付いております。こちらに3/16の幅の銅テープを巻いていきます。台紙からガラスを外して銅テープを巻き、元に戻すを繰り返します。
もしくはガラスの厚みにもよりますが5/16で巻くと繊細なラインを作ることができます。また肌や髪のピースにはブラックフォイルではなく裏が銅色のノーマルフォイルを巻くことで少し明るいトーンを作ることができます。こだわりたい方はお試しください。
※見本は裏の粘着が黒の3/16のブラックフォイルで制作しております。
顔のピースに付属の目用の銅テープを貼り付けます。可能であればエタノールをティッシュに含ませしっかりと油分を取っておくことではがれにくくなります。
すべてのピースに銅テープが巻けたらはんだ作業の準備をしておきます。
全体にフラックスを塗りはんだで仮止め作業を行います。隣接しているピースを点付けで止めていきます。
表面のはんだを盛り上げていきます。余熱があるうちに目の箇所もはんだをほんの少しだけ落とします。なぜ余熱があるうちに行うかというと、冷めてる時に行うと熱割れを起こしやすいためです。終わったら裏、側面と仕上げていきます。
☆☆☆目の箇所のはんだのポイントをまとめておきます☆☆☆
全体が暖かいうちに目の箇所にフラックスを少し塗り、こて先にはんだが付いているかついていないか程度の極少量のこて先で一瞬触れる感じではんだを付けます。何回も触らないこと。
忠実にやっていただいても洗ったりする場合に取れるときは取れます!目に落としたはんだの量はふっくらとしたドーム状よりも薄ければ薄いほどはがれにくいです。
銅テープの貼り付け技法。ステンドグラスにとってデザインに幅ができるためかなり便利な小技です。ただこれはトラブルが多いのでいくつかポイントを押さえる必要があります。
小さなピースであればあるほど、またはんだのラインの近くであればあるほど熱割れは起きにくいです。何か別の作品で応用される場合はこのような点も意識してみても良いかもしれません。
手のパーツも仕上げておきます。
本体と手のパーツをくみ上げます。いい具合の位置に合わせてポイントではんだをします。見栄えの良い感じで3箇所くらいを付ける程度で大丈夫です。
金具に本体を取り付けます。今回しようする金具はこちらの一面タイプの座金。
付け方は金具をカットして付けたりと色々やって良いのですが今回はなるべく簡単にはんだでただ付けるだけ。本体の裏面と金具のT字の両端をまず2箇所。
逆さにして本体底辺と金具の箇所をしっかりとはんだ付けします。金具は真鍮製でとても熱くなるため必ず軍手、もしくは工具を使うようにしてください。
画像では忘れて作業を進めてしまったのですが付属のツイストワイヤーがあるので表面の腰回りのアクセントに使用します。はんだでメッキ加工を行っておきます。とても熱くなるため工具でつかむようにしてください。
ポイントはんだで両端を付けます。
洗浄後任意の色で仕上げ、ワックス処理を行います。処理後ナイトランプ本体にステンドグラスを取り付けたらすべて完成となります。
それではお読みいただきありがとうございました!
まとめ