犬と花のステンドグラス飾り
犬と花のステンドグラス飾りキットのご紹介です。こちらはカット済みキット、ステンドグラスキット(カットなし)、どちらもご用意しております。
犬は薄い茶色、お花はピンクとブルーになっており、完成後は立てて飾っていただけるように木製スタンドが付いています。吊り下げたい方はキットには金具は含まれていませんが、ご自分で金具をぱぱっとつけていただいても大丈夫です。
使用ガラスのご紹介
今回使用したガラスはすべて不透明系のガラスです。不透明のガラスは大体"OP"と表現するのですがこれはオパールセントガラス(Opalescent Glass)の略称です。
そもそもオパールセントガラスって何なのよってことなんですが私もそこまで製造に詳しいわけではないのですが、これは乳白色のガラスのことを指していて、乳白色ガラスに透明系色ガラスを練り合わせることで不透明系の色ガラスを表現しているというのがざっくりとした私の解釈です。
乳白色といってもメーカーごとにいくつかパターンがあり、それぞれのメーカーがさらに独自の個性をガラスに反映させることで色彩豊かなたくさんのガラスが生まれきたのだろうなと思っております。
前置きが長くなりましたが使用ガラスのご紹介です。
犬にはアンバー(琥珀色)のガラスKO108を選択しました。問屋さんを含め現在カジュアルランクのガラスでこのような色合いが全然ない状態ってことに気が付きました。
もっと透けてない感じのほうがよかったんですが探せばあるんでしょうか…?。
最近のココモのガラスは光を通すと白が出すぎる気がするのですがこんなんでしたっけ??
とりあえず愚痴は置いといてお花にはユーインガラスを選択。中国製のガラスですが正直使いやすい色合いで助かっております。
制作工程
カット済みキットの方を想定して簡単に制作工程の流れを説明しておきます。ほぼ基本どうりなのでポイントだけ押さえてもらったら大丈夫だと思います。
袋からカット済みピースを出すとこのような状態だと思います。
ガラスピースに銅テープを巻いていきます。銅テープは3/16の厚みを想定していますが厚みのあるガラスがもしあればそのピースだけ7/32の銅テープで巻いたりして対処します。1枚巻いては元の位置に戻すを繰り返してください。
目と鼻には付属の丸型の銅テープを貼り付けてください。2セット分お付けしておりますが基本的には表面だけ貼ることを想定しております。残りは失敗したときの予備なので問題がなければ捨ててしまって構いません。
貼り付ける前にしっかりと油分と汚れを落としておきます。エタノールがあればそれでよいのですが今は事情が事情で品薄ですよね。
すべてのピースに銅テープを巻けたらはんだ作業の準備をします。
フラックスを塗り位置の微調整を行ったら隣接している箇所に仮止めを行います。画像のように点付けで大丈夫です。
仮止めが出来たら表→裏→側面とはんだを盛っていきます。目と鼻にもはんだを盛ります。なるべく薄く盛るイメージです。
フラックスを塗り、はんだごてでほんの少しだけはんだをすくい取ったら軽く触れる感じです。注意点としては周りが暖かいうちに作業を行いたい点と長い時間触れないこと。できれば一瞬。そして完成後はごしごし洗わないということ。
理由は簡単で熱割れを引き起こしやすい箇所であるため温度差はなるべくないほうが良いということと貼り付けはテープの粘着剤頼り。取ろうと思えば簡単に取れてしまうためです。もし取れたらボンド等で止めることが多いです。
側面はこまめに角度調整を行いほんの少しだけはんだを盛れたらよい仕上がりになると思います。難しければ薄く伸ばしていても大丈夫です。
はんだ作業が完了したらしっかりと洗浄をしてパティーナ液で任意の色に染めます。このようなデザインのステンドグラスは黒で染めるのが一般的でしょうか。ラインが締まりステンドグラスらしくなります。ワックス処理も行い余分な油分を拭きとれば完成となります。
ちょっとした窓辺や光の入りにくい玄関等でもあまり場所を選ばずに飾っていただけると思います。
それではご紹介終わります。
お付き合いありがとうございました(*^-^*)
まとめ