テラリウムハウス
カット済みキットにテラリウムハウスを追加しましたのでご紹介させていただきます。シンプルなデザインと市松模様のキラキラとした屋根がお気に入りです。うちではいくつか並べて置いてます♪
サイズがよさそうな小さなガラスポットをお付けしておりますのでこぶりの多肉植物やエアプランツなんかを飾っていただけるとかわいく飾れるかと思います。
使用ガラスのご紹介
まずはどの色のテラリウムハウスでも共通で使用しているガラスのご紹介です。共通して使用しているガラスはフロートガラス3㎜とF-01の2種類になります。
フロートガラス3㎜はフロート法と呼ばれる方法で作られているもので、私たちがよく目にしている透明ガラスのことです。手に入りやすく、安価でテラリウム等の作品でよく使われることが特徴です。
次にF-01、フローラガラスと呼ばれるガラスのクリア色です。昔日本で作られていた大正ガラスの型押しガラスとよく似たデザインでキラキラと光るそのテキスチャは小物等の作品作りで重宝されております。
こちらも比較的安価でお財布にも優しいガラスなのですが、問題があるとすれば4㎜規格のガラスである点です。一般的にステンドグラスで使われているガラスは3㎜規格となっているため、少し加工が難しい点と銅テープの厚みに気を使う必要があるという点が挙げられます。
次にポイントで使われている各色をご紹介しておきます。使っているガラスはウィズマーク社のイングリッシュマッフルです。元スペクトラム社のガラスはまだまだ品そろえが安定していない感があるのでキャセ系(透明系)はこちらのメーカーのガラスをよく使うようになってきました。
ステンドグラス体験なんかでも種類が多くてきれいで安いので使いやすいガラスなんですよね~。こちらのガラス大変助かっています!これももうちょっと安定して入荷してほしいけど(笑
制作工程
テラリウムハウスのカット済みキットの制作工程を簡単ですがご紹介させていただきます。ご参考になれば幸いです。
袋から出すとこんな感じですね。
ハウスのピースは型を作るのに使う物なので銅テープは巻かないでください。
ハウス以外のピースに銅テープを巻いていきます。一つ巻いては元の位置に戻していってください。すべて巻けたら位置調整を行い、はんだ作業の準備をします。
まずは屋根の箇所の仮止め作業を行います。隣接しているピース同士の真ん中あたりをフラックスを塗り、点付けしていくといいでしょう。
点付けが終わったらはんだを盛っていきます。ふんわりかまぼこ型が理想です。表面が終わったら裏面もはんだ作業をしておきます。側面にはんだが付いていると組むときに邪魔になりかねません。側面についているはんだはフラックスを塗り薄く伸ばしておきましょう。
出来たら組み立てるためのテープがつきやすいように屋根パーツを一度洗浄し、水分を取ったらパーツを並べていきます。
裏向きの屋根、小さめのクリアガラス(ハウス側面)、大きめのクリアガラス(ハウス底面)、小さめのクリアガラス(ハウス側面)、裏向きの屋根の順で
隣同士をしっかりと貼り付けていきます。セロハンテープ、マスキングテープ、ビニールテープ等あるもので大丈夫です。あとで剥がしやすいように端っこは折りたたんでおくとよいです。
最後に屋根の両端をつなげると立体的に立ち上がり、画像のように家っぽい形になります。
ここで銅テープを巻かないで置いといたハウス型のピースを用意してください。
中に落とし込みます。もしきつい場合は屋根のあたりで少し隙間を調整したりするとよいです。
下図を参考にポイントに仮止めをしておきます。できたらハウス型のピースをはずし、裏面の仮止めをする箇所の位置を微調整してから仮止めをします。仮止めが終わったらテラリウムハウスの形を崩さないようにそっとテープを外しておきます。
テラリムハウス全体のはんだ作業をします。内側の辺→外側の辺→側面→手直しと作業を進めていくとよいでしょう。外側の辺のはんだは水平を意識して角度を調整する必要があります。小さな木材を利用したり、小さな段ボールにいらないタオル等をいれたりする等して角度調整を行ってください。
側面もほんの少し盛っておくと見栄えのよい仕上がりになると思います。少量のはんだをとってぽんぽんと叩くように表面張力を意識してはんだを乗せていくイメージでしょうか。難しいようなら薄くはんだを塗っておくだけで大丈夫です。
できたらしっかりと洗浄をし、お好みの色合いで仕上げて完成となります。シルバー仕上げは少しさびやすいので洗浄、ワックス処理、からぶき等を丁寧に行う必要があります。作ってから数週間は様子を見てくださいね。
それではお疲れ様でした!ありがとうございました。
まとめ
- カット済みキットでは道具、消耗品(銅テープ、薬品、はんだ等)は含まれていないので別に用意する必要がある。キットはこちらから
- コンパクトサイズガラスで作られる方は記事を参考にしてガラスを用意。