銅テープの裏地について
ティファニースタイルのステンドグラスの製作では一つ一つのガラスの側面に銅テープを巻いて、その銅テープ同士をはんだでつなぎ合わせて作品を形作っています。
今回はその銅テープの裏地について軽く触れてみようかと思います。
銅テープの裏地の種類
現在3タイプが取り扱われています。
1、まずは裏地が銅色のノーマルフォイルのタイプ。
価格が少し安く、作品の仕上がりが明るくなる傾向があります。ただクリア系のガラスに銅テープを巻く場合に銅色がそのまま見えてしまうため注意が必要になります。
2、次に裏地が黒のブラックフォイルのタイプ。
ノーマルの銅テープよりもガラスを選ばずに使える点と、ステンドグラスの一般的なはんだの仕上げの色が黒色ということもあり一番使いやすいタイプになります。
3、最後に鏡等の作品に使われるシルバーフォイルのタイプ。
鏡やはんだ面をシルバーで仕上げる時に使うタイプでしょうか。私はあまり気にしていないため鏡の作品やシルバー仕上げの小物作品でもブラックフォイルを使っております。
ノーマルフォイルとブラックフォイルの仕上がりの違い
今回はガラスは同じだけど異なった銅テープを使って小物を作ってみたのでその結果をご紹介します。
まずブラックフォイルのテープで巻きます。
次にノーマルフォイルのテープで巻きます。
わかりますか?確かな違いがあります。並べて見てみましょう。左がノーマルフォイル。右がブラックフォイルになります。
ノーマルフォイルで巻いたほうの白いピースとくちばしの黄色いピースが少し明るく見えるのがお分かりになるでしょうか。濃い茶色のピースに関してはほぼ差はありません。
はんだ付け後の比較もペタリ。
結果はみての通りなのですが不透明のオパールセントグラスでも銅テープの裏地の色の影響が出ることがわかります。また明るめのガラスほどその影響は強くでて仕上がりの色のトーンが変わります。
結局どうすればいいの?という声もありそうですが…。
結局どう使うかは本人さん次第となるのですが自分はブラックフォイルを基本として使い、明るく使いたいピースがある場合にノーマルフォイルが選択肢に入ることもある。
そんな感じのスタンスでやっております。よかったらご参考までに!
2019/03/22